FrameMaker エラー

FrameMakerのmifデータをTradosでttxに変換しようとすると
下記のようなメッセージが出ることがあります。

Conversion Error 60. Change Bars are turned on in the Character Format “ChangeBar”.

よくあるトラブルのひとつではありますが、改訂バーが使用されているデータに
出くわす可能性も年に数回あるかないかなので、備忘録として記録。
つまり改訂バーが設定されていることが原因なので、
改訂バーを消去してmifに変換する必要があります。
一目で改訂バーが見られる状態であれば、すぐに気づけますが、
改訂バーの色が「白」になっていることが多く、データを眺めただけでは
わからないのが、この問題のポイントとも言えます。

中国語表記メモ

言語によって表記のルールは多々ありますが、
中国語はなんとなく日本人でも理解しやすいがゆえに誤解される部分もあります。
例えば中国語の句読点「,」は日本語の「、」に該当し、息継ぎの役割をしていますが、
中国語の「、」は&の意味になりますので、並列して単語を並べたい時に使用します。
たまに「どちらかに統一してください」という指摘をいただくのですが、
この2つは別物なのです。
引用符は英語などと同様に“”を使用しますので、日本語の「 」は使用しません。
また「○○○・●●●」といった具合に中黒を使用することもあまりないようで、
「○○○、●●●」あるいは「○○○及●●●」と「及」を使用することが多いようです。
ちなみに繁体字の場合「。」「,」「、」の位置は日本語のようにベースライン揃えではなく
真ん中につきます。

これもたまに「間違っているのでは?」という質問をいただきます。
お客様のご希望ですべてベースラインに揃えることもありますが、
基本的に真ん中で問題ありません。

また日本語で名前を表す際に姓と名の間にスペースを入れることがありますが、
中国語ではスペースを入れる習慣はないようです。

PDFのアウトライン化

PDF内のテキストをコピーされたくない場合、通常はセキュリティ設定をしますよね。
ただ、セキュリティをかけることなく文字をアウトライン化したい、
という要望があります。
Illustratorの場合、アウトライン化するのはそれほどの手間ではありませんが、
InDesign、ましてFrameMakerで作成した大量のページをアウトライン化するのは厄介です。
そんな場合はAcrobat上でPDFのデータをアウトライン化します。

1. 何でもよいので適当なPDFを1ファイル用意する(白紙の状態でOK)。
2. アウトライン化したいPDFファイルを開く。
3. [文書]-[透かし]-[追加…]を選ぶ。
4. 1)ファイル選択で1で作成したファイルを選ぶ。
  2)不透明度を100%以外の適当な%に変更する。
  3)表示場所「ページの背面に表示」にチェックを入れる。
  4)OKボタンを押す。
5. [アドバンスト]-[印刷工程]-[分割・統合プレビュー]を選ぶ。
  1)ハイライト表示で「影響を受けるすべてのオブジェクト」を選ぶ。
  2)すべてのテキストをアウトラインに変換にチェックを入れる。
  3)ページを設定する。
  4)適用ボタンを押す。

日本国内で印刷する際、フォントを埋め込んだPDFを入稿するのは常識になってきましたが、
とりわけ多言語DTPにおいて、印刷は必ずしも日本国内とは限りません。
また各国の社内にある簡易プリンターで印刷したい、という要望にも応えるために、
アウトライン化するということは、実はよくあるのです。

欧州言語表記

多言語合冊のマニュアルやカタログを作成する際は、
表紙や小口などに言語の略語を記載する場合があります。
言語の略語は各会社によって独自のルールを用意されていることもありますが、
特にそうでない場合は国際規格に準じることをおすすめします。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ISO_639

言語表記と国旗アイコン

多言語サイトで言語表記に国旗アイコンを使用している場合をよく見かけます。
デザイン的にもアイキャッチとしても国旗を使用することは魅力的に見えますが、
実際には国旗と言語は単純に対になるものではありません。
明らかに国を限定して情報提供したい場合は有効(つまり言語表記の意味ではなく)ですが、
そうでない場合は、本当にその国の人々について「想い」を馳せているのだろうか?
という疑問を持たせてしまうかもしれません。
言語を扱うものとして、そうした配慮を常に持ち続けて、取り組んでいきたいですね。