インバウンド増加に伴い、地図の多言語化の需要がますます増えています。
一番、悩ましいのが地名の表記。
翻訳というより、webサイトを検索して、できるだけオフィシャルに近いサイトから探したり、最も使用されている頻度の多いものを選択したり、と、たった1ワードで随分と手間がかかります。
このたび、国土地理院が表記ルールについての方針を出しましたので、ご紹介。
http://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa41015.html
たくさんのアンケートや調査に基づき、外国人だけでなく日本人にとっても違和感がないよう考えられたこの報告書は、単純に一律のルールを作るのではなく、かなり細かい配慮によって「例外」が設けられています。
丁寧だけに、読み解いてひとつひとつ表記を決定していくのは、これまで同様、大変な作業ですが、それでも共通の方針をお客様と共有できるのは、一歩前進。
それにしても、日本語では「山」といっても単純に○○山というわけではなく、○○岳や○○嶽もあり、「山」も「さん」と「やま」と読みまで違うわけですから、単純にはいきませんね。