4月〜5月に開催した「基礎コース」を受講した方々のうちの数名と、彼女たちの講習への参加を全面的にサポートしてくださったアラヤ株式会社中嶌重富さんにお集まりいただき、講座についての感想や現在のお仕事に関して思うところなどを、ざっくばらんに語っていただきました。その様子をお届けしていますので、どうぞご覧下さい。
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ローカライズ業務で使える英文メール
翻訳・ローカライズ業界では、取引先(お客様、翻訳者)が外国人であることも少なくありません。
6月16日(日)に開催予定の「ローカライズ業務で使える英文メール」では英語でメールを書くときに注意したほうがよい点を、ケーススタディ形式で紹介します。
翻訳者への依頼やトライアル打診メール、納期変更の依頼、お客様への品質に関するクレームへの回答など、よくある場面を想定した内容となっていますので、すぐに実践で使っていただけます!
今ひとつ自分の書いている英文メールに自信のない方、誤解が生じない明確な書き方を知りたい方、海外のお客様ともうまくコミュニケーションをとりたいと思っている方にオススメです。
DTPソフトの特長(実践編)InDesign & Illustrator
基礎コースでは、InDesignやIllustratorで入稿する際に注意すべき点や、案件開始時に確認しておくべきこと、また多言語展開のために一手間惜しまず作業することが、結果的に最も近道になるといったノウハウをお伝えしました。
中級コースの実践編では、FrameMaker同様、各自でいくつかのドキュメントを作成していただきます。
とりわけIllsutratorは、PDFやPowerPointから図を抽出するといった、ローカライズ業界特有のよくあるケースも取り入れていますので、見積もりを作成する立場の方にも、役に立つ内容です。
InDesignではちょっとしたインタラクティブなPDFを作る手法も取り入れ、InDesignからWebやタブレット用への展開など昨今のニーズに応えるようなワークを用意しています。
少人数制ですので、全くの初心者でもフォローいたします。ご安心ください。
DTPソフトの特長(実践編)FrameMaker
基礎コースではFrameMakerの案件を取り扱う際にプロジェクトマネージャーやコーディネーターの立場で、どんなことに注意するべきか、よくあるトラブルなどの事例を紹介するとともに、InDesignとの違いについても講義しました。
中級コースの実践編では、実際にひとりずつFrameMakerを使用していただき、いくつかのドキュメントを作成していただきます。
プロジェクトマネージャーやコーディネーターの方は、今度も実際にオペレーションをする機会はほとんどないと思いますが、やはり少しでもソフトに触れて、なるほど、こういったことができるんだ、と実感するのは大切なことです。
またソフトの持っている長所や短所を知ることで、翻訳手配やその後の工程も何かしら改善できることが見つかるかもしれません。
FrameMakerは数年前はInDesignにとって替わられるのでは?という時期がありましたが、XMLなどを使用したワンソース・マルチユースの昨今の流れを受け、再び注目されています。
InDesignしか経験がない、という方も、この機会にぜひ体験ください。
※5月31日時点で残席2名となりました。ご興味がありましたら、お早めにお申し込みください。
ローカライズ業務で使えるマクロ自動処理
4月〜5月に開催した「プロジェクトマネージャー・翻訳コーディネーター養成講座」基礎コースが終了し、6月から中級コースが始まります。
講習内容の詳細について、多くの方からお問い合わせいただきましたので、ひとつずつご紹介していきたいと思います。
6月9日(日)に開催予定の「ローカライズ業務で使えるマクロ自動処理」は、まずマクロでどんなことができるかを知っていただき、実際に作っていただきます。
例えばローカライズ業務では残念なことにPDFしかソースデータがない、といったケースが多々あります。Wordに単純にコピーしますと不適切な強制改行が入ります。こういった処理はすべてマクロにお願いしましょう。
他にも翻訳手配原稿を作成する際に、できるだけ効率よく作業するためのマクロなども紹介していきます。
Excelでは見積やスケジュール管理に便利な関数やマクロを使って、日頃の業務フローを少しでも「楽」にする提案をしていきます。
ご興味がありましたら、こちらからお問い合わせ&お申し込みください。
※5月31日時点で残席1名となりました。ご興味がありましたら、お早めにお申し込みください。
文字のないマニュアル
最近、文字のないマニュアルを目にする機会が多くなりました。
翻訳業界では、死活問題ですね。
でも、これはこれで面白そうです。
何しろ指のジェスチャーひとつとっても国が違えば解釈も違う。
一層相手のことを考え、想像力を働かせなくてはなりません。
ことば以上に奥深いものがあります。
PDF上の罫線の太さ
InDesignやIllustrator上では同サイズの罫線が、PDFで見ると一部だけ太くなって見えることがあります。
PDFの表示拡大率を上げれば、同サイズであることは確認できるのですが、気になる方が多く、問い合わせが多いので、表示方法をメモしておきます。
Acrobatの環境設定[ページ表示]→[レンダリング]→[細い線を拡張]をオフにする。
デフォルトではオンになっていますので、一般のユーザーの方には太く見えてしまうことは否めません。
ただ気になるお客様にはこのことをお伝えすると、安心していただけるかと。
翻訳を発注する側
アルクが出版する「翻訳事典2014年度版」に掲載されている日本翻訳者協会(JAT)代表の方のコメントが印象的でした。
「JATを通じて今後、実現させていきたいことは?」との問いに対し、「翻訳を発注する側の人たちへの教育」とのこと。
翻訳者養成スクールは多数ありますし、翻訳者さんのスキルアップをはかるセミナーや交流会なども、とても盛んです。
翻って、翻訳を発注する側はいかがでしょうか。
納期やコストは年々厳しくなっていますが、もっとこういう方法で依頼されていれば、納期もコストもいかようにでもできただろうに・・そう思う場面は一度や二度ではありません。
これは翻訳だけでなく、制作も同様です。
翻訳会社はもちろんのこと、翻訳会社に依頼する立場の方々も、互いに歩み寄り、理解しあう環境が必要ではないかと思います。
「プロジェクトマネージャー・翻訳コーディネータ養成講座」では単に知識やスキルだけではなく、そんなことも学んでいきます。ぜひご一緒に!
PM・コーディネーター養成講座
この業界でかれこれ20年、そろそろ恩返しをしようかと思います。
縁あって多くの人から大切なことを学びました。
おかげさまで毎日楽しく過ごしています。
でも、見渡してみるといつも人材不足で忙しいばかりのこの業界。
20年前の古い知識も要求されつつ、なんだか最新のITツールやXMLの登場で
一気に別のベクトルに急展開。
こちらは日々サポートセンターのような状態です。
そんなわけで、このプロジェクトをスタートしました。
みんながもっと幸せに働ける道を模索していきたいと思います。
次回のプロジェクトマネージャー・翻訳コーディネーター養成講座「基礎コース」は
4月開講です。
詳細はこちら!
シカゴ・マニュアル
私が20年近く前に在席していた会社では『シカゴ・マニュアル』をみんなで訳すという時間が研修の一貫として設けられていました。
今でもその姿勢が私の原点であり、感謝の念がこみあげますが、当時は誰か翻訳本を出版してくれないものか、とうらめしくも思ったものです。
そして、昨年11月ようやく待望の本が出版されました。
『シカゴ・スタイル 研究論文執筆マニュアル』慶應義塾大学出版会
ありがとうございます。