PDFのアウトライン化

PDF内のテキストをコピーされたくない場合、通常はセキュリティ設定をしますよね。
ただ、セキュリティをかけることなく文字をアウトライン化したい、
という要望があります。
Illustratorの場合、アウトライン化するのはそれほどの手間ではありませんが、
InDesign、ましてFrameMakerで作成した大量のページをアウトライン化するのは厄介です。
そんな場合はAcrobat上でPDFのデータをアウトライン化します。

1. 何でもよいので適当なPDFを1ファイル用意する(白紙の状態でOK)。
2. アウトライン化したいPDFファイルを開く。
3. [文書]-[透かし]-[追加…]を選ぶ。
4. 1)ファイル選択で1で作成したファイルを選ぶ。
  2)不透明度を100%以外の適当な%に変更する。
  3)表示場所「ページの背面に表示」にチェックを入れる。
  4)OKボタンを押す。
5. [アドバンスト]-[印刷工程]-[分割・統合プレビュー]を選ぶ。
  1)ハイライト表示で「影響を受けるすべてのオブジェクト」を選ぶ。
  2)すべてのテキストをアウトラインに変換にチェックを入れる。
  3)ページを設定する。
  4)適用ボタンを押す。

日本国内で印刷する際、フォントを埋め込んだPDFを入稿するのは常識になってきましたが、
とりわけ多言語DTPにおいて、印刷は必ずしも日本国内とは限りません。
また各国の社内にある簡易プリンターで印刷したい、という要望にも応えるために、
アウトライン化するということは、実はよくあるのです。

欧州言語表記

多言語合冊のマニュアルやカタログを作成する際は、
表紙や小口などに言語の略語を記載する場合があります。
言語の略語は各会社によって独自のルールを用意されていることもありますが、
特にそうでない場合は国際規格に準じることをおすすめします。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ISO_639